麻雀で点数を決めるために翻や符というものがあります。
点数計算の大部分は翻や符を数える作業がほとんどです。
ですが、翻や符を数える前にアガリの形というものを理解しておかなければなりません。
例えば図のような場合はアガリ形の組み合わせが複数できます。
見たまま暗刻が3つある形なら三暗刻という役になります。(※)
しかし、下図のように全て順子と考えることも可能です。
この場合、ピンフとイーペーコーという役になります。
このような場合、どちらか得点の高いほうを選びます。
三暗刻(2翻)ツモ(1翻)は、2翻+1翻で3翻。
ピンフ(1翻)イーペーコー(1翻)ツモ(1翻)は、1翻+1翻+1翻で3翻。
なのでどちらの形も同じ3翻ですが、実は得点は違います。
符の計算に関しては後述しますが、上のような場合では三暗刻のほうが符が高くなるのです。
三暗刻の形のほうが符が高くなるので三暗刻の形を取ります。
(※ 1、2、3のように順序で刻子にすると三連刻と言われるローカル役もありますが、ここでは採用しないルールと考えてください。)
前の例と似てますがこれはどうでしょうか?
暗刻が3つあると考えると先ほどの例と変わらず、三暗刻という役になります。
ですが、全て順子と考えると前の例とは違い、純チャンという役が加わります。
ピンフ(1翻)イーペーコー(1翻)ツモ(1翻)に加えて純チャン(3翻)の計6翻ハネ満になります。
こちらの場合では全て順子と考えるほうが高い手になるので、下のアガリ形を選択します。
このように平和と三暗刻を複合させることはできません。
複数のアガリ形が取れるときはどれか一つだけ最も得点の高いものに決めます。
もうひとつ例を見ます。
前までとは違い、アガリ形が複数あって手役が変わるということはなさそうに見えます。
今回は待ちの形の部分が複数の形があります。
実質的な待ちの形は69待ちです。
ですがこの場合、678と57に分けて考えてカンチャン待ちをツモったという形にできます。
符の計算方法は後述するのでここでは詳しく述べませんが、リャンメン待ちよりカンチャン待ちのほうが符が高くなります。
今は符の高くなる待ちの形を選択することもできる、とだけ覚えておいてください。
ただし下図のような形ではカンチャン待ちを選択してはいけません。
このような時はカンチャン待ちにしてはいけません。
この場合リャンメン待ちの形なら平和という役があるのでリャンメン待ちの形を選択します。
最初にいきなり得点の高いほうを選べという話をされては難しかったかもしれません。
今の段階ではどちらの形が高い点になるのか、分からなくてもいいです。
大事なのはアガリ形を決めないと点数を決めることはできないということです。
4面子+1雀頭という形を意識して計算してください。